公詢社ブログ 葬儀屋のつぶやき

2018年05月

2018.05.08

哀愁漂う念仏

 先日 ある葬儀を担当しました

その葬儀をお勤めして頂いた浄土真宗 本願寺派の寺院

この寺院のご住職は もともと石川県金沢市でご住職をされていたそうです

それが15年前に縁あって 神戸にあるお寺の住職を勤めるようになったそうです

それからは神戸を中心に活動されているのですが

このご住職は お葬式の導師を勤める際は 必ず最初に「路念仏」(じねんぶつ)を読まれるそうです

この「路念仏」とは「南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏・・・」と節を付けて読むのですが

昔でいう野辺送りの際に斎場までいく道中で勤められていた念仏だそうです

節にもいろいろあるようで 特に大きく分けて 京都の本山で使われる節

奈良地方で使われる節・北陸地方で使われる能登節と3つあるそうです

この度の導師は 金沢で勤めていたご住職なので 北陸地方の能登節で「路念仏」をするそうです

ご住職が言われるには 北陸で使われる能登節が物凄く情緒豊かで哀愁が漂い

大変良い節だそうです

お葬式では 導師が入場され着座する前に まず帰敬式をされ 続けて路念仏をされました

ご住職が言われるように 聞いていると確かに情緒豊かで哀愁漂う何か懐かしい感じがする

大変良い居心地がする念仏でした

神戸の他の寺院ではあまり路念仏をしなくなったようですが このご住職はよくご遺族ご親族から

「路念仏をしてください」と頼まれるそうです

お葬式も野辺送りなど 昔から考えると大きく変化をしてきました

この路念仏 他の節回しなどがあるようなので また是非聞いてみたいと思いました

皆さんも路念仏を拝聴する機会がありましたら 一度目を閉じてじっくりと聞いてみてください

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